Stella By Starlight(星影のステラ) [ジャズ名曲日本語詞 #12]

ジャズ名曲日本語化プロジェクト、12曲目は邦題「星影のステラ」で有名な曲「Stella By Starlight」です。こちらの日本語詞、アレンジ、演奏を致しました。

この曲の作者はヴィクター・ヤング(Victor Young)で、1944年公開の「呪いの家」という何とも怖いタイトルのホラー映画のために作られました。当初はインストゥルメンタルの曲でしたが、後にネッド・ワシントン (Ned Washington)によって1946年に歌詞がつけられたそうです。

映画公開と作詞のタイミングが異なるせいか、この曲の歌詞はホラー映画とは全く関係のない、メルヘンチックな愛の歌になっています。ジャズミュージシャンの間ではよく「ステラってホラー映画の曲らしいよ。でも全然歌詞は違うよね!」って言われますが、そういう理由からなんでしょうかねえ?知らんけど

この曲は多くのジャズミュージシャンに愛され、チャーリーパーカやマイルス・デイヴィスに始まりキースジャレットまでほとんどすべてのジャズミュージシャンによって演奏されているといっても過言ではないでしょう。

そんな不思議な魅力のある美しい曲です。

というわけで作品をご鑑賞ください

この曲を日本語化するにあたって、単に歌詞を訳しただけだと面白くないので、自分なりのアレンジ・コンセプトとして「ホラー性」と「メルヘンな愛の歌」を両立させるというのをやってみました。

具体的には、歌詞に関してはメルヘン性のある単語は使いつつもルンルンな描写はせず、少しスケールの大きな感じ、そしてあまり色彩は豊かではありません。そして演奏に関しては(ボーカルを含め)不気味さを醸し出しています。これらの相乗効果でどことなくホラーっぽいというか怖い感じがあります。

当然、歌詞の最初の「ほら」はホラーにかけてますww

ところでこの曲、原曲の最初のコードはディミニッシュなんですね。

ところが帝王マイルス・デイヴィスがこのディミニッシュをⅡーⅤのコードに分解したこと、そしてこのリハーモナイゼーションが圧倒的に「ジャジー」で「イェーイ👍」なコード進行だったことから(さすがマイルス!)、ジャズミュージシャンはどいつもこいつもこのコード進行で演奏するようになってしまい、今ではディミニッシュで演奏する人は皆無です。

でもやっぱり、このディミニッシュで始まるところ、「さあこれから怖い話が始まるよ😱」って感じじゃないですか。まさにこの曲の神髄だと思うんです。なのでみちすけPはオリジナルのディミニッシュで始まる方を採用しました。ちなみにイントロもエンディングもディミニッシュ!(やりすぎw)

そんな感じで、いろいろ考えられているので、そんな世界観を感じていただけたら幸いです。

プレーヤーは

Vocal:初音ミク
Piano, Guitar, Bass: みちすけP
Drums:まっちゃん

です。(俺、友達いない人みたいww)

というわけで歌詞はこちら

Stella By Starlight

作曲:Victor Young
作詞:みちすけP

ほら 聞こえてきた 星たちの歌声が
山に木霊するメロディー
夕闇を彷徨うハーモニー

夢から覚めて 舞い降りたステラよ
そう あなたこそ愛を伝えたい人


光を浴びて 舞い降りたステラよ
そう あなたこそ愛を伝えたい人
全て捧げたい人

毎度のことながら、ジャズボーカルの皆様はこの曲をこの歌詞で無断でバンバン歌っちゃってください!

動画とかもどんどんアップしてくださいませ
(ただし著作権は放棄していないので、説明文などでよいので、作詞作曲者の記載などよろしくお願いします)

歌詞カードPDFも用意しといたのでどーぞどーぞ印刷して使ってくださいw

というわけで、引き続きジャズ名曲日本語化プロジェクトをよろしくお願いします

https://michisukep.com/category/jjazz/
ジャズ名曲日本語化プロジェクト | みちすけPのボーカロイド研究所 (michisukep.com)

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