先日、フジコ・ヘミングさんのコンサートに行ってきました!
https://www.yokosuka-arts.or.jp/performance/detail/?id=1973
やー、もう素晴らしく素晴らしかったです!
この素晴らしさをどう表現したら良いのか分からず、素晴らしいとしか言えませんでした笑
告知になかったショパンの協奏曲やトロイメライまで聞けて、なんかとてもありがとうって感じでしたね(←語彙力😅)
あまりの衝撃でしばらくの間考え込んでしまいましたよ📝
何を考え込んでいたかというと、何が素晴らしかったのかなって考えこんでたんですけど笑、3つ挙げるとすれば
- 音がきれい
- 人間的素晴らしさが音に出ている
- 人生の全てが音に出ている
ってところっすかね。
もうとにかく、音がキレイで心が洗われました。その源泉は彼女の人間性と人生なんじゃないかなあなんて感じております!
てことで、今日はその辺について自分なりに掘り下げてみました。思い込みも多々あるかとは思いますがお付き合いくださいませ笑
音がきれい
何というか、すごく透明な音であると同時に、輝きもあるんですよね。ダイヤがその時その時角度を変えてキラキラ光っている感じ💎
あの輝きは紛れもなく彼女にしか出せない音でした。
確かに、テクニカルに言えば、脱力をきちんとする、ピアノの響きを利用する、余計なノイズを出さない、などフィジカル面の感覚を鍛えることでいわゆる「キレイな音」にはなります。
でも、最初から最後まで全ての音をキレイな音で弾くってのは至難の業です。それをやってのけるなんて、彼女はものすごく集中力があり、常に音に気を使っているんでしょうね。
卓越した技術を持っていることは誰もが認めることでしょう。
で、これはあくまで技術面の話。
実は彼女の場合、ただ音がキレイというだけでは終わらないんです!
人間的素晴らしさが音に出ている
ただキレイな音を出すのが目的なら技術を磨けば何とかなる(ならねぇw)と思いますが、彼女の場合、そこに何か根っからの「優しさ」みたいなものが乗っていると感じました。そしてそれが上品さや優雅さと相まって、ある者は魅了され、ある者はうっとりし、ある者は至福を覚えます。
こういう境地まで行くためには、技術の割合は半分くらいで、残り半分くらいは「心」が占めてるんじゃないかと思ったりします💓
(誤解があるといけないですが、技術は重要でないということではなくて、そもそも求められる全体量がバカでかいので相対的に技術の割合が半分になってしまったってことです。つまり、50:50ではなく、500:500って感じ😂)
音楽に対する姿勢、人に対する態度、そういったものがすべて音として現れるんじゃないかなと。なので、よほど心がキレイで魂が光っていないとああいう音は出せないんじゃないかと思うわけですね。(魂光ってるかオレ?w)
例えばMCではウクライナへの支援のためのチャリティーコンサートも開催するとおっしゃっていましたし、オーケストラのメンバーに対する敬意や感謝もとても伝わってきました。
人生の全てが音に出ている
そして最後に、彼女の音には彼女の生きてきた足跡がすべて表現されていると言った感じでした。
人生楽しいこと、悲しいこと、苦労や栄光などいろいろあったでしょう。そういう豊かな経験・人生が音に出ているって感じでしたね。
先ほどダイヤが角度を変えてキラキラと言ったのはまさにそういうことで、キレイと言っても透明なだけでもなく、光りっぱなしでもなくいろいろな輝き方を見せるとはまさに人生そのものなのではないかと。
お年を召して指が追っつかなくてミスタッチしている箇所などもありましたが、それも人生。逆にそういう部分ではむしろ彼女の「弾きたい」といった気持ちが伝わってきて感動さえ覚えます。
よく考えたら、ミスタッチで人を感動させるってすごいことですね。これは彼女にしかできない😎
一度でいいから、いや、一度と言わず二度三度と彼女の演奏を生で聴くことをお勧めします!
セットリストは以下
ファーストステージは
ショパン ピアノ協奏曲 第2番
モーツァルト ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
シューマン トロイメライ
リスト ラ・カンパネラ
トロイメライは本当に優しい音でした!カンパネラは音楽そのものへのリスペクトを感じ、感動的でした!
セカンドステージは、指揮:マリオ・コシック、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団による
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 Op.98
でした。
ブラームス4番はちょうどまさにいま勉強中の交響曲でして、そんな曲が演奏されるなんて運が良かった🎊
というわけで、フジコ・ヘミングさん、マリオさん、東京フィルハーモニーの皆様、本当にありがとうございました💐